バイバイ～。

午前９時、フェリー伊是名が、伊是名島の仲田港を出発した。
紙テープが飛び交い、見送りもにぎやかだ。

この前きたときはこんなんじゃなかったのに？



どういうわけだかわからない。
手をふるおじさんが、涙をハンカチでぬぐっている。
となりのおばさんも泣いている。
船が遠ざかるにつれ、手のふりぐあいが大きくなっている。

何年ぶりに帰郷した親戚なのか？
戦前をともにした旧友たちなのか？

聞くには無礼な気がして、聞けない。頭の中でいろんな想像をしてしまう。

いろんな別れがあるんだ～。